注)はやとの妄想大爆発。

   他の作品よりも著しく、【腐】向けなので苦手な方は見ない方がよろしいかと…。

   大丈夫な方は、そのまんまスクロールを下にしていってください。

       三郎が変態なのは仕様です(笑)ええ、鉢雷や雷鉢は全部【腐】表現させてください。自分の中でこいつらはカップル!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雷蔵  三郎  

 

【逆転双忍の段】
 
 
 
 

普段は圧倒的にかなわない。
惚れた弱みか。
はたまた、日頃の行いのせいか。

しかし、その均衡が崩れることがたまにはある。
立場が逆転することもあるのだ。
今日はまさにその状態だった。

 


圧倒的に非が片方にあれば、片方は罰する権利を得る…と思う。


…許さないよ。
そんな感じで、怒っている三郎はにっこりと彼らしからぬ空虚な笑みを浮かべて
最愛の人を見つめた。
(しかし、思いの丈を伝えられていないので、その想いは通じていない)
三郎を親友だとして慕っている雷蔵は、その大きな目を困ったように泳がせてもじもじと身体を縮ませていた。
うぅ、迫力あるなぁ…

2人は部屋に向かい合って正座していた。


「えっと…あのね…三郎…」

「なんだ?雷蔵?」

冷やかな目。
そんなに怒らないでもいいじゃないか〜、雷蔵は胸の内で叫びながらも、汗を流した。


まぁ、三郎を手ひどく傷つけてしまったのは自分だ。
それは、認める。
だから、余計に居心地が悪い。

なにをしたかといえば、先日例によって事件が起きたのだ。
その事件はとっくに終わったのだが、被害を被った雷蔵は怒り、その事件の仕業を三郎だと思った。
三郎がいつもいつも悪戯心を起こし、混乱を招いているのは嫌というほど知っている。
加えて彼がもっとも事件の近い場所にいたのだ。
アリバイもない。
故に、思い込んだ雷蔵は彼を無視することにした。
3日間、三郎は雷蔵にまとわりつき「自分じゃない」と釈明したのだが…
一切を黙殺した。
しかし4日目になったとき真犯人が自首したため、三郎の潔白は証明され雷蔵は大いに慌てた。

慌てて謝ったのだが、無視され続けて寂しさからグレてしまった三郎はそう簡単に納得しなかった。

 

「俺じゃないって…何回も言ったよね。
 雷蔵は俺を信用してないんだ。友達だと思ってたのに…」

「ごめん!悪かったってば!!」


にこりと微笑んだ次の瞬間にはことさらに声を低くして顔を背け、「哀しみ」を表している。
悲愴感たっぷりである。
…普段の行いが悪いから疑われるんだろっと言いたかったが…そんなことはとても今の三郎には言えない。
今回に限っては悪いのは…完璧に自分だ。
このまま謝り倒してなんとか、関係を修復したい。


「お気に入りの湯呑み割ったとき、俺怒ったか?」

「…ううん」

「雷蔵の迷い癖のせいで、おばちゃんの昼飯食べ損ねたとき、俺怒ったか?」

「……ううん…」

「墨汁ひっかけられた時だって、雷蔵が逃がしたカエルの捕獲頼まれた時だって…
 俺、許してただろ!?」

「…うん」

「でも、今回はダメ。
 すっげー…傷ついたんだぞ。」


真顔でそんなことを言われたら、…罪悪感がこみ上げてくる。

さっきまでは謝れば機嫌が治ると簡単に思っていたのだが、どうやら甘かったらしい。
あの甘えん坊が3日間も無実の罪で無視されていた。
その時のショックを想像をすると…やっぱり僕…いけないことしたんだ。
ズキズキと罪悪感から、心が痛みだす。


「ご…ゴメン。本当にゴメン。」

「…」


三郎はちらっと雷蔵を見た。
しょぼーんとうなだれている…親友。


!!!

思わず抱きしめたくなった。
なんて可愛い顔してるんだ、雷蔵!!
いや、待て落ち着け俺は怒ってるんだぞ。

ぐっとこらえてると、彼がまだ怒ってると思っている雷蔵がおずおずと言った。

「ごめん、反省してる。
 許して…ほしい。
 三郎の言うこと…なんでも聞くから…!」


がふぅΣ(゜∀゜)
一瞬のうちにその言葉をとらえた三郎は鼻血がでそうになった。
なんでも!?
 なんでも!?
   YES。なんでも!!!!

押し倒して、思う存分雷蔵の身体を貪りたい…!
しかし。
ぐっとそこで理性が働いた。

「なんでも」の範疇に、三郎の行いたいことが入っているとは思えない。
対応を間違えた挙句、この強者>弱者の立場が入れ替わってはならない。
雷蔵が返答を待っている2秒のうちに、全脳みそをフル回転させ三郎は考え…言った。

 

「本当になんでもするんだな?」

「…うん! それで…許してくれる?」

上目づかいが最大級に可愛い。


鼻の下をのばしたい気持ちをこらえて、三郎は最大限に威厳を保つように意識し、雷蔵に命じた。


「じゃぁ、おいで」

「え?」

「こっちにくるんだ。」


戸惑いつつある程度離れてた雷蔵は、正座のまま手で這いそっと彼に近づいた。

三郎は瞳を煌めかせ雷蔵をぎゅっと抱きすくめ、それからその身体を自らの膝の上に横たえる。


「うわ!さ、三郎!?」

「お仕置き」

パァン!

静かな声できっぱり言って、数回袴の上から雷蔵の尻めがけて掌を落とす。

パァン!

パアァン!!

パアァン!!

「あっ!あっ!い…いった!」

 

たまらず、小さく悲鳴をあげる雷蔵に三郎はぞくぞくとした喜びにも似た感情を覚えた。
普段なら、そんなこととても許されるものではない。
なのに、今は…。

以前に彼に同じことをされた。
その時の記憶が蘇る。
あの時は…痛かったよ…

でも、今度はお前が俺の膝でのたうちまわるんだ。

俺だけのことを考えて。


先ほどまでの怒りが嗜虐心となり、無視された心の傷が掌に宿って親友を痛めつける。

くっ

三郎は思い切り笑みを浮かべた。
楽しい。
もう怒りは消えていた。
後は、手に入れた雷蔵で楽しむだけだ。

ずっ

袴を脱がすと、雷蔵は叫んだ。

「うわぁ、や、やめてよぅ!」


数回の打撃ではまだ色をつけるところもいっていない。
真白いお尻。
じっくりと目で眺め倒し、堪能して…それから三郎は再度手を振り上げた。


バッチーーーン!!

「っあ!」

強めに振りぬくと、思ったとおり良い声で鳴く。

右!

左!

また左!!

手首を返しながら、鋭い一撃を確実に決めていくと、みるみる真白い尻が色を変えていく。
確かな手ごたえ。
なんだかとても良い気分だ。
愉悦と…呼んでも良いかもしれぬ。

逃がさないよ―――
三郎は、じたばた暴れ始める捕らわれ人― 雷蔵 ―の腰をしっかり押さえ、幾度となく叩くのだった。

 

 

雷蔵は、思わぬ「お仕置き」に大いに慌てた。
同じくらいの背丈の三郎の膝に乗るのも、不安定な感じだ。
びりびりと電流が走りぬけるような痛みが辛い。
加えて羞恥もある。
声が漏れてしまうのをどうにか堪えているが…


「さ…三郎!も…!やぁ…!」

「反省してんだよな?じゃぁ、これくらいの罰受けられるだろう?」

涼しすぎる返答に、困り果てて、また苦痛に耐える。
目を閉じ、ぎゅぅと拳をちからいっぱい握りしめて。


しかししばらくすると、また耐えきれなくなってくる。
力が強い、と思う。
お…尻が… 壊れる〜〜〜〜…!!


「も…充分だろ!放してくれ!」

「ダ〜〜メ、泣いても喚いても許す気ないし」

にべもない返答。
てか何回叩くんだ!?

 

バッチーン!

バッチーン!

ビシーー!!

それからも音も高く、お尻に更なる痛みが刻まれていく。

痛い…
痛い…
も…
も…ぅ…ホントに…
泣くぞ?

喚いてやる…!

嗚呼もう…
痛…………!!!!

 

 

まんべんなく紅く染まったお尻の、次はどこを叩こうか思案していた三郎は、かすかなしゃくり声を聞いて
ぴたっと固まった。
泣いている。

雷蔵が泣いて…いる!?

先ほどは「泣いても喚いても許す気ないし」と言ったが、彼とて鬼ではない。
ただ、雷蔵をいたぶるのを楽しんでいただけだ。
本気で泣くとは思っていなかった。

…やべ、つい力入っちまったかな…


  っく…っく…ぅ…

声を上げないように、身を震わせて耐えている親友。
急に後ろめたい気持ちに駆られた。

お仕置きだ…お仕置きだからいいんだ!
…と思っても、切なげに泣かれるのは…ちょっと…辛いもんがある。


「ごめん…ごめん…さぶろ…」

しかもよくよく聞いてみると、切れ切れに自分に謝っている。

がくっ
負けた。

負けたよ…雷蔵…

 

 

いつまで経っても次の痛みがないので雷蔵は腕に埋めていた顔を上げ、振り返ってみた。

「三郎?」

見るとなんだか、怒ってるはずの三郎は真っ赤な顔をしていた。

「さぶろう…!」

再度呼びかけてみると、自分の髪をわしゃわしゃとかき混ぜて照れ隠しのように…

「…す。」

ユルス…と確かに聞こえた。


!!!!
ぱぁぁぁぁぁっと雷蔵は顔を輝かせた。

お尻がじんじんと悲鳴をあげているが、とりあえずガバと身を起こすと、彼に抱きつく。

「さ…さぶろ〜〜〜〜!!!」

ぎゅーーーーーーっと力いっぱいしがみついて、なおも謝った。

「ごめん!無視してごめん!」

 

三郎は固まった。
雷蔵が自分から抱きついてくれている。
その温かい身体。
ふさふさの髪。
吐息を耳元で感じる。
気持ちいい。
はっきりいって…。

ここ3日の寂しさを埋め合わすには、十分だった。

しかし…なんとゆーか…その…


「三郎?どうしたの?」

「悪ぃ…厠」

しばらくはその身体を抱きしめて耐えていたが…
限界だ。

真っ赤になった顔と、熱くなってしまった下半身を押さえて三郎は自分を呪いながら厠へ走った。。。

――バカバカバカバカ!!俺の…のバカ〜〜〜!!!

涙目になりながら、厠でとりあえず自分を落ち着かせると…
とぼとぼとまた部屋まで戻って行く。

 

「三郎、おかえり!」


涙をぬぐったからか、真っ赤な目になった雷蔵がにっこり笑って迎えてくれた。
袴はもう直されていて、お尻を見ることは叶わない。

あ…やっぱり…


とちょっと残念に思いながら、また元の親友同士の関係に戻ったことに…
どこかほっとする三郎だった。

 

 

      強引に終わる。

 

 

 

 

2009年2月23日

はやと

 

 

こんな妄想しか出来ないはやとを許して!

この小説は、十緯ちゃん(よく忍たま妄想ネタをくれるお友達)への捧げものにしたやつです。テヘw

そういえば初の捧げものです。ドキドキv

 

 


 

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