【物語2】

 

お仕置きが嫌で、私は家のケインを持ち出しこっそりと森へ向かった。

確か湖があったはず。
沈めてしまえばいい。

目的の場所へついたので、忌まわしい道具を水面に投げ込む。

これで、もう大丈夫。


その途端だった。
湖から美しい女の人が出てきた。

「貴女が落としたのは、パドル?それともケイン?」

どうしようか、一瞬悩む。
どう答えようか。


でも、結局

「どちらでもありません」


にぃ。
女の人は笑った。


「ズルい、ウソつきな娘には、両方あげましょう。
 その痛みを」


私の身体が持ち上げられ、女の人に捕まる。

ウソつきには罰を。

自由の効かない身体は逃げられず。
下半身がむき出しになり、お尻に
捨てたはずのケインと
自分のものでもないパドル、
両方の痛みが炸裂した――――!
 

痛みの先に何が与えられるかわからず

これからどうなるかもわからず

女の人が何者なのかもわからない。

 

結局、お仕置きからは逃れられない。

それだけわかった。

 

 

 

 

inserted by FC2 system